工業第十二期同期会は10月16日上野公園入り口蓬莱閣で6名の参加で開催しました。5月16日に東工学園同窓会の席上で杉田・飯島・大木の3名が米寿のお祝いを受けました。
当日の同期会での話題は[三鷹航空][正田製作所]の三鷹の下連雀にあった軍需工場での学徒動員時での思い出話で、昼夜兼行の油だらけの作業のつらさと食事の不味さでした。
ことに、夜勤の寒い工場内での作業は大変でその疲労回復に勤労者に特別配布される外食券を外食券食堂で食べて一時しのぎをしておりましたが、1945年昭和20年の冬は降雪が多くガラスが割れたママの工場の寮生活は睡眠もよくとれませんでしたし、夜具も洋服もシラミが湧き後始末に苦労しました。
学徒動員も終わりに近づいた2月には卒業後の就職の問題があり、甲種工業学校からの就職は1企業1名のみの割り当で、地域外の就職は東工所轄の小石川職業安定所の許可が必要でした。
戦時中は種々制限があったことをはなしました。
話題は尽きませんでしたが、再会を約して解散しました。
記 工業12期幹事 大木 林太郞